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「ヒューー」
「あ、えっと。うん」
玲が扉を開けると、立っていたのは凌と雅だった。
二人もまさか玲が水着で出てくると思っていなかったのだろう。
くっきりと作った谷間、細い腰、肉付きのよい尻を包む布の面積が少々心許なく、脚をさらけ出した玲を上から下までサッと見下ろしたあと、あからさまに目を逸らした。
「玲?どうかし……」
梓は固まる二人を押しのけると、同じく固まった玲を見て固まる。
玲の胸には昨夜自分がつけたキスマークがしっかりと存在を主張しており、さらには触り心地の良い乳がふるっと揺れてお目見えしていた。
「一回ドア閉める」
「はいはい」
「バッチリ見たケド。イテェ」
バシンッと梓の手が凌の頭を叩く。
凌は笑いながら閉まる扉を見送ると、手をワキワキさせながら雅に呟いた。
「意外とあった」
「凌」
「梓が育ててンのか」
「やめろ」
雅はそう言いながらも笑っている。
玲の胸には確かにしっかりと『俺が育ててます』印が付いていたのだから。
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