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「あれ?玲??」
そこにあまり大きな反応がなかったことを不思議に思った未玖がリビングから顔をだした。
未玖も未玖で水着であったことに梓は額を抑える。
「塚原、着ろ」
「何を」
「服」
えー?どうして??と未玖は顔を顰める。
「香月さんと木下さんが」
「え?二人も来たの?」
「うん」
「それで九条さんがご立腹なのね」
梓のこめかみに青筋が立っている。
未玖は面白いな〜ぐらいにしか思っていないが、梓は凌と雅に見られたことに少々ご立腹だった。
「じゃあ、私二人に挨拶してこよーっと」
未玖は全く気にもせず、水着のまま玄関に向かうとドアを開け家主のように二人を出迎えた。
「いらっしゃい」
「あ、未玖ちゃん」
「イイねぇ。白!似合う」
「ありがとー」
凌も雅も未玖の出迎えを受け入れると、「暑かったー」と言いながら靴を脱ぎ、リビングに向かう。
リビングではブリザードが吹き荒び、玲が「試着会してただけ」と真っ当な理由で梓と対峙していた。
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