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皆と同じになりたい。でも同じばかりは嫌だ。チーは寂しいけれど、皆と同じなのも嫌でした。
複雑な気持ちですね。
自分を自分として保っていたい気持ちが大きかったのでしょう。
そしてさらにチーは願っていました。
暗闇で人を怖がらすようなおばけじゃなくて。
幸せを運んで笑顔にするおばけになりたいと。
でも、おばけである限り怖がられてしまいます。
笑顔にすることはとてもとても難しいことでした。
それでも、チーは諦めたくなかったのです。
無謀だ、やめろ、ばかなやつだ、と言葉の暴力を投げられる程やる気がみなぎっていました。
チーは頑張りました。
諦めませんでした。
自分の夢を叶えるために。
自分の生きている意味を見つけるために。
ただただ生きているだけじゃ、チーは満足できなかったのです。
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