闇がりと後悔

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 そう言って、よっしーは走り去って行った。まるで一瞬だけ嵐がやってきたかのようだった。僕は過ぎ去っていくよっし―を横目に静の方へ話を戻す。 「何か言おうとしてなかった?」 「ううん、大丈夫だよ。それより良明君を追いかけてあげて」 「分かった、ありがと」  僕はよっしーの後を追った。    僕の小学校は基本的に一時間目から六時間目まで行われ、それぞれ五十分の授業であった。学校の始業時間は八時四十分で八時五十分まで朝のHR(ホームルーム)が設けられている。HR後、十分の休憩の後に一時間目が始まる。各授業の終わりごとにも十分の休憩があり、四時間目の終わり、ちょうど十二時に給食がある。五時間目は長い昼休みを挟んだ後、十三時三十分からの開始となる。そして、十五時三十分に終業となる。  雲行きが怪しくなってきたのは給食を食べ終えた頃だった。暗雲が空の低い位置にやってきて光が地面に降りてくるのを遮った。先程までの晴天とは対照的なほど空が雲に覆われた。そうなったかと思えば、今度は急な雨が降ってきた。激しい雨が降り続き、三十分も経たないうちにグラウンドに大きな水たまりができた。加えて、木々を強く揺らすほど風も強くなってきた。  停電は五時間目の途中に起きた。停電が起きると同時に閑散としていた教室がざわつき始めた。板書をノートに書き写していた生徒たちは黒板の文字が見えないため、手を止めて元に戻るのを待ちながら話をし始めた。先生も板書を止めて電気の復旧を待っていたが、電気が元に戻らなさそうなことを察すると、教室にいる生徒に待っていてくださいと言ってどこかへ行ってしまった。  しばらくすると先生が戻ってきてこう言った。
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