240人が本棚に入れています
本棚に追加
「今のセリフ、後悔するなよ? ところで、お前は俺を下の名で呼ばないのか?」
「えっ?」
Tシャツを捲り上げる手を止めずに土岐が尋ねてきたことに、ドキンっと心臓が跳ね上がった。
土岐の名前。——奏人。
え? 『奏人』って呼ぶの? 俺が?
「むむっ、無理! それ、無理っ! とんでもなくハードル高いから、無理ぃぃっ!」
「ふっ。なんだ、ハードルって」
「ぁ、んっ」
胸の粒を口に含みながら、恋人が低く笑う。その刺激に身を戦慄かせた俺の耳に、もうひと言、届いてきた。
「こっちは、〝予言通りにはいかない〟か。あれほど念押ししてやったのにな」
「え、何? なんのこと?」
「いや、何でもない。あぁ、そうだ。ちなみに、寝言を言ってる時のお前は、俺のことをいつも『かーくん』って呼んでるぞ」
「えっ、嘘っ……んぁっ、あっ!」
短パンの中に滑り込んできた手に膨らみを直接揉みしだかれて、腰が大きく波打った。
最初のコメントを投稿しよう!