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記憶の彼方から出てきた小学生の自分の姿。
俺は横田花に何やら誓約書を書いている。その時、俺は花に好きとアプローチをした。しかしその後別の女の子とも付き合った。その時に花の怒りを鎮めようとしていた。
「…そうか…あの時…。俺は…。」
「そうよ…私と将来を約束してくれたわよね…。20年後お互いに結婚してなかったから、結婚するって!ここに記してくれた。嬉しいわ〜。ついにこの時が来たんだもん。」
「いやいや、それは…ガキの頃の…。」
俺は花を突き放すが花はそれ以上に俺に距離を詰めた。
「…この日をずーっと待っていたのよ。あの時…あなたの恋人が事故で死んだ時、奇跡だと思ったわ!まさかあなたの彼女と一緒に玉突きに巻き込まれ、あなたに出会え、あなたの彼女は亡くなった。
お互いに恋愛で結婚する事に関しては咎める内容は無かったわ。でもついに20年経った!」
「待て待て待て!…俺は…晴美と将来を!」
「晴美…??もしかして…?
これ?」
花はボストンバックを開けて見せる。
そこにはバラバラになった晴美が。
「ヴッ!?」
「もう20年経ったから…この人はもう邪魔だし、あなたもきっとまだ心を決めれてないんでしょ?私の時からずーっと心変わりし続けているんだもん。
でも…私はあなたのこと…
ずーっと、ずーっと好きよ。
ねぇ、覚えてる?
私は20年前と全く同じ台詞よ。気持ちもそのまま。」
花は不気味に笑って俺に抱きついて部屋の鍵を閉めた。
忘れたじゃ済まされない…。
特に約束事は…、
特に…人の気持ちを弄んだ時には…。
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