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「うわっ!何で!!」
俺はその場で尻もちを着いた。俺の声だけが反響して遠く、そして何どもこだましていた。
「…な〜に〜?こんな夜な夜な大声出して。」
「やっぱり…あいつだ…きっと和葉だ!」
怯える俺に対して晴美は目を擦り状況を確認する。
「…また…こんな…、気持ち悪い!」
晴美は両手で自分の肩を抱いて身震いをした。
「…きっと…あいつだ!…あいつが俺を呪いに来たんだ。」
俺はどんどん恐ろしくなって小さくなり震えた。
晴美は俺を守るように背中を擦りながら『ねぇ、覚えてる』の文字と手跡を見つめていた。
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