129人が本棚に入れています
本棚に追加
脱出を図る彼女達、五人は順番に、壁に空いた穴から外へ出ようとした。
その瞬間。
右肩に激痛が走り、思わず持っていた散弾銃が手から離れた。痛みと熱さでその場に膝をついてしまう。
前を走っていた男が、一瞬躊躇う様子を見せたがそのまま走り去った。
彼女は、追いかけることも怒鳴ることもできず、その場にうずくまったままだった。激痛で動けない。右肩から血が流れているのが分かる。
死神が近くに来るような幻覚に襲われた。
(死ぬのか……)
屈辱も何も感じない。意識が遠くなった……
最初のコメントを投稿しよう!