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そして、生きて産まれる子供と同じように産まれた。
僕はカウルの子。
八万分の一という奇跡の確率で、羊膜に包まれたままこの世に生まれ落ちる。そして母胎から出て羊膜を破るまで誰も触れることができない。
出産前に肉片になるかも知れないと言われていた。
大概の人はそれを見て、人間の体に見えないことを理由に処分をして下さいと放棄するらしい。
でも僕はきっとママの羊膜とママの愛に守ってもらえてたんだね。
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