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パチンコ店に誘ってくれた。 大音量が流れる。鮮やかなライトが目に映る。 足立は、データを書き込んだメモ帳を取り出すとある台に座った。俺も足立に誘われて隣の台に座った。 海物語である。何もわからずにハンドルを回していると、いきなり当たりの画面らしきものが表示された。 足立が当たっていると教えてくれた。足立は10分も経たないうちにやすやすと、台から当たりを出させた。 1時間くらいパチンコを打った。パチンコ屋の店内のギャーという大音量にも慣れてきた。結局そこで、終わりにしようということになり。 収支二人ともいわゆる勝ちであった。 昼食にマクドナルドに入った。けっこう並んでいて、混んでいるみたいだったが、注文してから商品が出てくるまでに非常に早いように見受けられる。 俺はてりやきバーガーセット、足立はダブルチーズバーガーセットを頼んだ。席に着くと、足立が指のことで落ち込んでいるんだったら。障害者のボランティア団体、泉の会に行ってみるといいと言った。例会が水曜日の夜19時くらいからやっているらしいと付け加えた。 俺は新しいところに行くことに渋る気持ちもあったが、行ってみれば何か見つかるんじゃないかと思った。足立は、ちまちまと少しづつダブルチーズバーガーを食べた。俺は、大胆に大きな口を開けててりやきバーガーを食べた。 「俺さぁ、飲料水のメーカーの営業してよー。 ノルマがきつくてやめたよっ。」と足立は吐き捨てるように言った。俺も仕事を辞めてしまった別の理由で。 「オレ、今パチンコで生活してるけどよー。 けっこう楽しいぜ。努力と研究のかいあって。 お前、今楽しいことあるか?」 「俺は今、狙っている女性がいるんだけど、電話したら。お見舞いに来てくれて、脈はありそうなんだけど、真面目に働く人が好きって言ってたけど。俺、今働いてないからなー。」 「ネットで株の取り引きとかやってますとか言ったら笑。」 「俺、そういうの苦手だなぁ。」 「まぁ、そのうち何かできそうなこと。始めればいいんじゃない?」 「そうだなっ」
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