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給料日になった。手取りで14万円くらいになる。毎日ウィンナーとたまご焼きの弁当だから、飽きる。給料入ったら、コンビニで弁当かパンを買って持って行こうかな。弁当を、両親は働いてるから、忙しくて作ってくない。スマホ代も今まで無職だから親に支払ってもらってる。俺にとって、スマホはスマホゲームをするので、必須だ。
ミハルへの想いをやはり断ち切れない。キャバクラに行ってみたいが、あとでも行ける。キャバクラって楽しいのか?ソープとかヘルスは女とヤれるからわかるが。女と酒飲んで話すだけで、一回5千円からそれ以上かかる遊びにお金を費やす。今の俺には何が楽しいのか、わからない。が、何事も経験かもしれない。でも今はミハルに電話をかけてみようと思う。スマホを取り出し電話をする。
「もしもし松崎ミハルですけど。」
あっさりと澄んだ声で答えた。
「あっもしもし𠮷行カズヤです。覚えてますか?いっ今働いてますよ。」
名字と名前を名乗る。
間髪いれずにすぐっ。
「覚えてますよ。えーすごいねー。働いてるの。えらい、えらい。」
俺は何か間を持たせるために咄嗟に。
「最近、研究されてるいるテーマは?」
「第二次世界大戦下の世界の食料事情について論文を書いてるところ!!日本でも戦時下のときは、虫を食べてたのよ、バッタとか。今でも世界では食料のためか、習慣として虫は食べられてるみたい。わたしも機会があったら、虫を食べてみたいなあ。」
「えーなんかすごい!!」
ミハルは自分の研究してることについて訊かれると、上機嫌だ。
「今、食べたい料理とかありますか?」
「えーと、イタリア料理とかっ。」
「そしたらサイゼリアに行きませんか?」
俺はイタリア料理のチェーン店として有名なサイゼリアの名前を出した。
「えーどうしようかなー。そうだね。真面目に働いてるしね。行こうかなーっ。」
そのあと、電話で5日後に一緒にサイゼリアに行くことになった。真面目に働くと、いいことあるなーっと思った。
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