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「日曜日は、やっぱり人多いわね。座れて良かった。」
「そうだね。」
電車の中で、2人がけのシートに座り、私と母は一息ついた。
自宅の最寄駅から、1つ次の駅に着くと、どんどん人が入ってきて、列車内は密状態に近付いた。
私は窓際に座っていたので気付かなかったが、通路側にご年配の女性が立っていたらしい。
すかさず、母が席を譲った。
「どうぞ〜。」
「まあ、ありがとう!綺麗なお姉さんね。」
年配の女性は母にお礼を言った後、隣に座っている私にも声を掛けてきた。
「おね……?あ、母です。ありがとうございます……。」
私は、一瞬キョトンとしたが、すぐに「綺麗なお姉さん」が母のことだと分かった。
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