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「イキル。今、母ちゃんはイキルに殺された」
「えっ?」
「母ちゃんは死んだ。イキル、これからは一人で生きて行け!」
アイ子はそう言うと、いきなり立ち上がり、近くに置いてあったバッグを掴ん
だ。
そして、身の周りの物を詰め始めた。
「か、母ちゃん」
イキルはとても動揺した。
「イキル。甘えんな! みんな辛いんだ。辛いけど仕方なく生きてんだ。お前
一人辛いんじゃない」
そして、それから、アイ子は微笑んだ。
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