番外編 カウンセラーさんとのお話

4/10
前へ
/42ページ
次へ
先生が言うには、Aさんは確かに、積極的に話しかけて来てくれて、困ったときは助けてくれたり、色んなお話にも付き合ってくださったり、良くしてくれました。  キレる数分前にも、こういう服とか似合うと思うんだ!って、にこにこして話してましたし。 Aさんもある程度貴方に気があったはずだと。 なんだかそれを聞いたとき、自分もこんな人が彼氏だったらイイナーとか軽く考えたりしてましたので、複雑な心境になりましたが、Mさんは同時に、こうも言いました。 M「けれどその人は、最後に貴方を助けてやらないとかって、言い方をしたわよね。それはね、愛と言うよりは、支配欲なの。いい思いをさせてやったのにっていう、嫌な考え方なの。それが、切れやすいのと同時に精神的な疾患に、繋がるの」 私「……………DV男って、事ですか?」 怒鳴られた瞬間、医師との会話の時にも頭の中で連想した、DVという単語。 Mさんに聞いてみると、Mさんは頷きました。 M「だからね、仮にも貴方とAさんが付き合ったりする前に本性がわかって良かったわ。これが付き合ったり、結婚なりなんなりしてたら…」 鳥肌が立つのが分かりました。 DVをする男というのは、一見聖人君子で凄く優しい人柄の人が多く、何処かで気に入らないことがあると、豹変し暴力を振るったりする。  それで後から「ごめんね」と元に戻って急激に優しくなる、立派な精神疾患の一種であると言います。 Aさんは、先輩や店長の話からして、それに全て当てはまるような人でした。 まず、責任者は以前にも、ナイトマネージャーさんに物凄くキレたことがあったと。 私もAさん本人に、その時の事か分かりませんが、それっぽいことを聞いたことがあります。  Aさんは、私に「俺、Cの事を泣かしたことある」と言った時と同じトーンで、「ナイトマネージャーが入ってきたすぐの時、あぁ言う事があって叱ったことあるよー」ぐらいの。  そのときは、へぇーって感じで済ませたので、怒り出すことはありませんでしたが。それが私のときのようにキレた原因だとするならば、ナイトマネージャーさんの仕事とはちょっと外れた業務のことだったので、そんなキレる必要のあることなのかと思いました。 多分一緒にストレスもぶちまけてたのでしょう。  まぁそんなことがあって、どうしたのかと言えば、特にお互い謝ることもなく、Aさんもそのうち普通に接するようになったと。 私の時みたいに、物凄く罵倒しまくった後、何日かして、今まで通りのツラでまた振る舞うようになったってことでしょ?怖い以外の何者でもない。 それに、私に対して何度か言っていた台詞。「俺は女性に対して暴力的なことはしない」 しとるやないか。 完全にDV気質。 私の頭の中で完全に危険人物として認定されました。 友人曰く、「詰めの甘いサイコパス」 サイコパスってアニメの槙島とか好きですけど、がちのは好きじゃない。 ここまでA、ボロクソですね(笑)
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加