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「訓練が終わったら、声を掛けてみようかな」
「うんうん、良いと思いますよ〜 」
2人で訓練を見学してると、気のせいかルイス王子と一瞬目が合って微かに微笑みを向けられた気がして、わたしも同じ様に微笑み返した。
「殿下、気合い入ってますね。エステル様が見てくれてるからたくさんかっこいいところ見せたいのかもですね〜」
「好きになってもらう大作戦みたいな?」
ルイス王子はわたしがまだ好きだと思ってるか分からないと思う。
わたしからは、気持ちを自分から伝えてないし好きかどうかもハッキリ分からない。
けど、一言言えるのは…
ルイス王子は情愛に満ちて優しい人なんだなって一緒に居て分かる。
街の人たちや臣下が言ってるお気楽王子って呼ばわれ方とは別の一面。
「そうですよ〜。エステル様にいい所を見せて好きになって貰うには、たくさん自分の良いとこをアピールしたいんだと思います」
「頑張り屋さん…ね」
「こうゆう時は頑張りたいんですよね、きっと」
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