身も心も捧げるのは王子だけ

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そう言った直後、ルイス様は嬉しそうに目を細めてわたしの唇にキスをした。 ちゅっと音を立て直ぐに離れたキスは優しいものだった。 「そんな事言われたら、また止まらなくなる。でも、リカルドがいつ呼びに来るか分からないから今日はもう我慢する。俺はこれから、ちょっとシャワー浴びてくるからエステルは身体を休ませて。今日は痛めたかも知れないしな」 抱いたあとの事を考えてくれたのかルイス様はわたしにしばらく、部屋で休ませてくれるみたいだった。 確かに少し下半身の方が痛むかも…。 動くと少しズキンと痛くて、休んだ方がいいかも知れない。 「ありがとうございます。シャワー浴びたら、また戻ってきてくれますか?」 「もしかして、寂しい?」 自然に出ていた言葉に返されたルイス様の返事に頷く。 「もちろん、戻って来る。だから、安心して部屋で休んでくれ」
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