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それから午後になり、国王様たちがお城に到着したとの伝令が入った。
お花の水やりを終えてから、ルイス様と一旦部屋へと戻り一休みをしていた。
伝令をリカルドさんからもらって、2人で謁見の間に向かうと40代ぐらいの男女の人が見えた。
男性の方は、髪色はルイス様と同じブロンド色で紫色の瞳をしたクールな顔立ちだった。
女性の方はオレンジ色の髪に緑色の瞳をした綺麗で美人な人だった。
この方々たちが、ルイス様のご両親であり国王様と王妃様。
ルイス様は国王様に似ている、若い頃はルイス様みたいにモテていたに違いない。
「父上、母上。長旅、お疲れ様でした。お元気でしたか?」
「やぁ、ルイス。私たちが居ない間に責務を全う出来たか?リカルド、ルイスは私たちが居ない間はどうだった?」
わたしたちの後ろに控えていたリカルドさんは国王様に話を振られるように聞かれた。
「それなりに励んでいられましたよ。頑張る姿を見せなきゃいけないと思う人が出来た様なので、ね?ルイス様」
後ろから聞かれるように言われたルイス様は頷く。
「ほう、なるほど。もしかして、その頑張り所を見せたい相手とはルイスの隣にいるお嬢さんかな?」
「はい。俺の隣に居るカノジョこそが責務を全うさせてくれるようにさせてくれた娘です」
国王様たちの視線が、わたしに向けられた。
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