王位を継ぐ者として

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ールイス・目線 父上たちが戻られて、無事にエステルを認めてもらったと思ったら予想もしない言葉を父上から投げられた。 王位の座を降りるーー。 父上は、そう真面目に真剣に俺たちの目の前で話した。 王位の座から降りるだなんて、まだ2人は40代だぞ? それなのに、なんでそんな事になるんだ。 この場に居る、全員が驚きのあまり言葉を見失っていた。 「驚くのも、無理は無いだろう。なに、身体が悪いとかじゃないから安心しなさい。理由は1つだ、私たちは隠居してルイスが築く国見たいんだ」 いやいや、隠居しないでくれよ。 父上が王位から降りたら、俺はもっと忙しくなるじゃないかぁ。 せっかく帰ってきて、やっと書類関係をやらなくていいと肩の荷が降りたと思ったのに。
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