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それから訓練は1時間ぐらいで終わり、ルイス王子がわたしの所に迎えに来てくれた。
ソルフォート城の訓練は、騎兵同士で試合をして行う物だった。
訓練用の武器を使い、全力でぶつかり合う物だった。
勿論、試合をする人の中にルイス王子も居て実力は強く負け知らず。
国の王子の威厳なものあるから、負ける訳にはいかないんだよね。
それにわたしが見てたから、尚更なのかな。
「エステル、見に来てくれた時は嬉しかった」
「お疲れ様でした。ルイス様のお姿、凛々しくてかっこよかったですよ」
「おっ…本当か?カッコよく見えたか?」
「えぇ、本当ですよ」
それは嘘じゃない、本当にかっこよかったし強かった。
ルイス王子は嬉しそうに笑って少し照れているのか頬が赤く見えた。
「良かった。そう見えてくれたのなら」
「殿下、良かったですね!エステル様がかっこよかったって言ってくれて」
「誘った甲斐があったって事だな」
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