ツァーリ(ヴィクトル)

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ツァーリ(ヴィクトル)

ツァーリ /царь ヴィクトル・イリイチ・ロマニフ Виктор Ильич Рома́нeв Viktor Ilyich Romaniev ロシア人。 2代目と4代目(復権)ツァーリ。 ロマニフ家当主。 バハード出身。 91歳。本編時は81歳。 【ざっくりひとことで言うと】 ダーチャを溺愛するヘリコプター爺さん。 ツァーリはロシア語で「皇帝」を意味する。文字通り滅亡したヨーロッパ王朝の潮流を汲む、やんごとなき王族の末裔。ロマニフ家の歴史は別途。 【スキルなど】 ロシア語と英語は流暢に話せる。 日本語は挨拶程度。 ツァーリとして必要な要素は全て兼ね備え、知恵者で、意志も強い、皇帝になるべくしてなるはずだった人。 【出自】 イリヤが匿われたバハード郊外の別荘に生まれる。初代ツァーリ・イリヤの長子だったことから、幼くしてロマニフ家再興の期待を一身に背負う。 偽名で共産党に入党、軍属となってからは出世街道を爆速で走り抜け、その名を党内に轟かせた。たった1代でソヴィエト共産党内で幅を利かせる「超法規」の権力者にまで出世する。 指一本で軍を動かせるほどの実力者となり、人脈と人望(同時に敵も)半端ないが、それでも最高権力者(大統領)になることは出来なかった。 時代に翻弄されたものすごい苦労人。 【ツァーリの伝統とダーチャへの躾】 ツァーリは次期ツァーリと共に暮らす伝統がある。次期ツァーリに指名された幼いダーチャにさえ、けじめで「ツァーリ」と呼ばせて居た。 ダーチャには愛称の「アリョーシャ」と呼んでいる。 幼いダーチャは天使のようだった。 ダーチャの持つ純粋さを大切にし、溺愛した。 何かあればすぐにすっ飛び、本人を取り巻く周りにあれこれ口出しする姿は「ヘリコプター・ペアレント」そのもの。 (なので「ヘリコプター爺さん」) 無自覚ゲイだったダーチャに「男の人を好きになってはいけない」と厳しく諭したのも、お家再興に拘ったがゆえ。 「男の人を好きになっちゃいけないと頭では分かって居たけど、どうしても祥を諦めきれない」と泣きながら思いの丈を伝えるダーチャや、ダーチャの全てを受け入れようとする祥の真っ直ぐな想いに心動かされ、次第に二人を恋人同士と認めるようになる。 【付記】 祥よりもダーチャとキスしてる累計回数が多い(注:ロシア人は親しい男性同士で挨拶のキスをする習慣がある)。 本編から10年後、最愛の孫・ダーチャ(=アレクセイ)と祥の仮初めの結婚式に参加をし、伝えたかった祝いの言葉を二人に残した数日後、安らかに息を引き取った。享年91。
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