カリム

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カリム

カリム・ボルシェヴィキ Карим большевики Karim Bolshevik F国人。バハード出身。 55歳。本編時は45歳。 【ざっくり簡単に言うと】 ダーチャと祥の「F国のパパ」。 この物語の精神的支柱。 【職務経歴】 外資参入でバハードが大きく発展した時に父と共に事業を起こし、巨万の富を得た。その後国際NGO・F国オフィスの経理担当となる。リタの退任後はF国オフィスの所長を務める。間もなくしてバハードのある高官(長老)の指名によりF国外務省に入省、ロシアのバックアップを受けて最高委員会(コミッティ)のメンバーにまで出世した。現在は在スイスF国大使。 【スキルなど】 母語はF国語。ロシア語・英語が流暢に話せる。ドイツ語は日常会話レベル。日本語は片言。 欧州の留学経験がある(国費留学生だった)。 F国の商慣習と欧米のマナー・プロトコールを熟知しており、外資系企業のアドバイザーとしても活躍している。祥たちが非の打ち所がない挨拶ができたのは、カリムの教育の賜物。 【性格】 とことん優しい性格で、人を否定しない人格者。非常に聡明で、ここぞという時の諭し方はビジネスマンというより宗教者の域。ダーチャと祥にとっては、精神的な支柱であり、心の拠り所。 【恋愛と結婚】 恋愛経験はない。カリムが幼い頃はブルカ(黒いヴェールで全身を覆い隠す宗教の装い)が禁止されていた。スカーフを被った美女が往来していて「ボクもあんな綺麗なお姉さんと結婚するのかなあ」とほんのりしてたのが、ソ連崩壊後、一変する。 ブルカが解禁され、抑圧の反作用でアラブ系女子の間でブルカが大流行。若い頃はマクシムにそっくりのイケメンで、名家だった事も相乗してモテたが、全員ブルカだったので、誰なのか全く区別出来ず、名前を間違えては顰蹙を買っていた。 オルガとはF国の古い慣習通りのお見合いで出会った。面通し時は、オルガがあまりに控えめで会話が成り立たないほどだった。 結婚後、芯のあるオルガの優しさに触れオルガと恋に落ちる。9人の子の父だが、セルゲイの3人の子と分け隔てることなく育てている。溢れる父性で、ダーチャと祥も自分の息子のように可愛いがっている。 下ネタは苦手で、即逃げる。 【出自】 実家であるボルシェヴィキ家は政府高官を多く輩出しているF国屈指の名家。ロマニフ家(ダーチャの実家)とは非常に縁が深い。「カリム」とはアラブの言葉で「寛容」を意味する。 【容姿】 ルーツは中東にある。テラコッタの肌に黒髪。優しい笑顔が魅力のおじさま。割腹が良く、口髭を生やしている。176cmくらい。祥と同じくらい。 【付記】 祥とダーチャ、ヴァーニャ、イリーナ、オルガ、マクシム、ヤンと共にスイスのチューリヒで暮らしている。 ロマニフ邸は同時にカリム邸(F国公邸)、外交官特権の及ぶ特別な場所になっている。 【反省】 ロシア史を学び直してソヴィエトの「ボリシェヴィキ」と思いっきり被って、内心焦ってます。思い付きで名前は付けるもんじゃあないですね。「ペレストロイカ」よりマシか。いや、そうでもないな……(ひとりツッコミ)。
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