リタ

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リタ・マルティーニ Lita Martini イタリア系イギリス人。 50歳。本編時は40歳。 救急救命医。 【ざっくり簡単に言うと】 優しさと厳しさを合わせもつ、愛に溢れた我らがリーダー! 【職務経歴】 イギリスのメディカルスクールを卒業した後に、研修医として船出。だが当時のイギリスは公的医療費削減による医療崩壊が起きていた。金持ちは優先的に治療を受けられ、それ以外は1年待ちという格差環境で医療に携わるも、次第に現場に失望してイギリスを飛び出し、難民医療支援に従事するようになる。 ウガンダでの活動時に、のちの夫ジョンと出逢う。その後国際NGOに転職、F国オフィスの所長に就任。バハードで2年の任務を終えたあと、NGOから離れてカナダ・バンクーバーの病院で救急医療に携わっている。 【スキルなど】 母語はイギリス英語。ロシア語、フランス語は日常会話レベル。イタリア語と日本語は片言。 救急外科を専門にしていたが、難民医療支援活動では専門だけやっていればいい状況では当然なく、内科、助産から新生児医療、予防接種、公衆衛生教育やら何やら全部やることになる。このような医師としてのスキル以外にも、リーダーシップ、チームビルディングや軍隊との斥候、護身術など必要に迫られ身につけたスキルは数知れず。 人のポテンシャルを見る目に長け、成長出来る瞬間には必ず背中を押す。多忙過ぎて報告書などの事務作業は後回しにする。どこの上層部もリタにはヤキモキさせられている。 【性格】 仕事モードに入ると、厳しくも優しい頼れるリーダーに切り替わるが、本来はチャーミングな人。美味しいものと可愛いものが大好き。 【恋愛】 好みの男性はジェームズ・ボンドのようにスマートでセクシーなタイプ。歴代の彼氏はそうだった。だがウガンダの難民キャンプで出逢った夫ジョンは、スマートでセクシーとは言い難い、もっさりしたタイプ。 理想と全く違うのに、なぜかウマがあい、一緒に働いているうちにジョンを好きになってしまう。 ジョンは当時先妻と離婚協議中で親権を争っており結果的にリタと不倫関係に。その後離婚が成立、リタと再婚したことで先妻の子ジェイミーを引き取り育てた。その後アランを妊娠・出産する。 【ハナを引き取るまで】 当時、家族でルワンダに滞在していた。キガリ郊外での観光サファリの途中、ジェイミーとアランが偶然道端で、虚ろな顔で座る飢餓状態の乳児(ハナ)を見つけた。 傍にいた母親らしき女性は倒れており、リタが診察するが、もう既に息を引き取っていた。 女性の所持品は、難民キャンプで配布された、ぼろぼろの高栄養チューブ一本だけだった。それを自力で開ける力さえないほどに衰弱し、この地で力尽き息絶えたのだ。乳児は泣くことが出来ないほど衰弱していたが、まだ息があった。 リタとジョンは迷わずその場で衰弱しきった乳児の救命にあたる。大切にホテルまで連れて戻り、必死の看病の甲斐あって、乳児は少しずつ回復の兆候を見せる。 国連に問い合わせると国境近くのキャンプは新たな紛争地と化し、危険すぎて物資さえまともに行き届かないような状況で、知人を当たる事を断念した。 それでも託せる場所を、とキガリの乳児院を訪れたが、国家の方針で、間もなく全国規模で乳児院が閉鎖されることを聞かされる。着の身着のままで逃げてきた、身寄りもないこの子の里親が、キガリで見つかることは期待できない。 未だ極度の栄養失調状態のこの子を、このまま放置すれば命の灯火が消えるのは明らかだった。 そのことを悟ったジェイミーとアランは、自分たちも世話をするから里子としてこの子を我が家に迎えて欲しいと、泣きながらリタに懇願する。リタとジョンはこの子を引き取ることを決意。これからは恵まれた人生を送れるようにとハナ(Hanna)と願いを込めて名付けた。 ハナの国籍が不明だったため、カナダ国籍を得るまで非常に時間がかかったが、リタ家の一員となってからはジェイミーとアランに溺愛されて育つようになる。 ハナはリタ一家のアイドル。 【容姿】 赤毛のグリーンアイでそばかす持ち。華奢なのにグラマー。美人だが化粧っ気が無い。余程のことがない限りすっぴん。168cmくらい。 【付記】 リタ家は夫婦別姓。ジェイミーはお父さんの姓で、アランとハナはマルティーニ姓。(カナダのブリティッシュコロンビア州は婚姻時に苗字を3択で選べる) 日本食は寿司が好き。大好物のバンクーバーの名物寿司BCロールが日本に無いことがショックだった。祥の母アヤとは個人的に交流があり、祥に構わず遊びに行ったりしている。 チューリヒに暮らして居ないのは、唯一リタだけ。ハナが一人立ちしたら、ジョンと共にチューリヒで暮らせないかあれこれ思案している。
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