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冬の風に運ばれて
頬にふわりと降り立つ雪が
冬の匂いを連れて来る
想い出咲かす一輪の雪
切なさ揺れる幻冬花
小さな部屋に貴方と二人
愛をいっぱい敷き詰めて
寒い夜には貴方の肌に
温もり求めて寄り添った
短い秋の変化は激しく
気づけば紅葉は
落ち葉に変わっていたけれど
『二人の愛は変わらない』
泣き出す私を包んでくれる
貴方の手は暖かかった
冬の風に運ばれて
頬にふわりと降り立つ雪が
冬の匂いを連れて来る
想い出咲かす一輪の雪
切なさ揺れる幻冬花
ほころび生んだ貴方の嘘
私は気づかないフリをして
涙は見せずに貴方を愛した
けれど二人の愛はもう……
霞む朝日に渡り鳥
流れを止める厚い雲
冷えた身体を貫いた
冬を告げる痛む北風
冬の風に運ばれて
頬にふわりと降り立つ雪が
冬の匂いを連れて来る
想い出咲かす一輪の雪
切なさ揺れる幻冬花
季節は変わる
貴方は変わる
愛も変わる
私も変わる
変わらないものがあるならば
それは切ない冬の匂い
貴方と過ごした愛しい日々を
思い出させる冬の匂い
頬にふわりと降り立つ雪は
涙と混ざり新しい雪に なるのでしょう
その時は綺麗な花を 咲かせましょう
心に根付く幻冬花
冬に煌めく幻冬花
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