アフタヌーンティー

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アフタヌーンティー

 これって君だよね、と佐々木がスマホを差し出してきた。  急に話しかけてきてこいつなんなんだよと画面を見て、ぎょっとした。確かに、俺の画像だった。SNSに自分で載せたやつだけど、身元がわかるようなことは書いてない。は? なんで佐々木がそんなこと知ってんだ。 「これ、斉藤君だよね?」  念を押されたので、不審に思いつつ一応頷いた。 「だから何」  いろいろ言いたいことはあるけど、動揺していることに気づかれるのが癪でつっけんどんに言う。佐々木は俺とスマホの画面を交互に見てから、 「あの……それで、付き合ってほしいところがあるんだけど」  と言った。 「は? 付き合ってほしいところ? 何?」  意味もなく喧嘩腰の俺に佐々木は言いにくそうに俯いて、ホテル、と小さい声で言った。  は?
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