レベル3 ― 最終形体 ―

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 リーチェとその兄は、二人で懸命に金貨を使い大魚を釣り上げてゆく中、俺は残る子供達を一列に並べた。まだ小学校の低学年程の幼さが残る者達。 「ぽんっ、ぽん、ぽっ」  順番に数名の子供の頭を軽く撫でる。 「ヨシッ! 今頭を叩いたものは俺の横に並べ」 「ロンガーっ、女の子ばかりだよっ?」  鋭い下僕の指摘に俺は邪魔されないようにスクイ網を持たせる。 「いいか、川面のあの辺りにこれから魚の群れが現れる。それを一気に網ですくうのじゃ。わかるなっ」 「うんっ。でも……、お魚なんて集まらないようっ」 「任せとけっ。ヨシッ、ぽんぽん頭を撫でた女の子達は、ここでパンツを脱ぐんじゃ」 「えっ……」 「ロンガーって……、変態なの??」  突如拒絶反応を示す子供達を前に止む無く態度を変える。 「うぐぐっ、仕方ない。今朝盗んだルシファのパンティを使うとするか――。 いいかお前達、変態は俺では無くこの川に住みつく大魚の群れじゃ。今、それを証明して進ぜよう。但し、見事魚を捕まえた時は、一人一枚! 必ずママのパンティを私に持参する事。分かったか、や・く・そ・く」 「はぁ――ぃ!」 『よしっ、いい返事だ。金に目がくらむ大魚がいるならば、パンティに群がる大魚も必ずいるはず――』 「いざっ!」 「ひらひらひらひら~~っ」  緩やかに投げ飛ばされた淡いブルーのルシファのパンティ。 「ちゃぽんっ……」  川面に着水した次の瞬間――、 「バチャバチャバチャバチャ――ッ!!! バチャバチャバチャバチャ――ッ!!!!! バチャバチャバチャバチャ――ッ!!!!! バチャバチャバチャバチャ――ッ!!!!!」  どこに隠れていたのか、大量の魚の群れがパンティを奪い合う様に飛び跳ねる。 「うわぁわわわぁ――っ。 想像以上に変態魚が潜んでおったか! さぁ! 沢山スクイ網で捕まえろ! おぉ、素晴らしい。さっ、さっ、お主らもパンティを脱ぎたくなったじゃろ。脱いで投げ入れろっ」  ロリコン丸出しにどさくさに紛れ説得したが、小さな女の子たちは皆冷静だった。 『うむっ……、手ごわい奴らじゃ』  数時間後、二百匹を超える大漁の成果に満足した子供たちは村人を驚かせようとハシャギながら入口へと向かう。 「門は目の前じゃ。俺はルシファのパンティを洗ってこっそり隠して干してから戻るから先に帰れっ」    きゃっきゃっと響く子供たちの嬉しそうな声を耳に、俺は幸せな気持ちと無邪気な笑顔とパンチラに最高の収穫を得ていた筈だった。 子供たちの最後尾で竿を引きずり肩を落とし歩く一人の女の子を見るまでは……。 『リーチェ』  背後から声をかけようとした時、兄の言葉が胸に突き刺さる。 「仕方ないよっ。糸が切れたから――、お母さんにお願いしてファイブペロー貰ってあげるから……」 「うんっ……」  涙を堪え歩くリーチェ、大切な父親の形見を無くしてしまっていた。 「……」 「……」 『おいっ……、暇人……、お前達の言いたいことは分かっている――』
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