レベル3 ― 最終形体 ―

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 門番の兵士は声を潜めもごもごと二人に何かを説明している。 「実は――、 我が村の未熟な幼子達のパンツを脱がそうと……」 「うぐっ……」  あまりにも思い当たる節があるのか、ジルトは握りしめた拳で自らの後頭部を何度も殴りつける。 「お待ちくださいっ。相手は子供の発言、きっと兵士さまの容姿より恐怖を抱かれただけではございませぬか? 特に女の子は繊細故、骸骨のロン毛に驚いているだけでは、それに、脱がそうと……と言う事は、脱がしてはいない! 冤罪です」  ルシファの擁護を耳に納得した様子を見せた門番だったが、更に言葉を添える。 「それが――、 男の子の全てのものが、母親のパ……、パ、パンティを隠し持っており。彼に要求されたと申して……」 「えっ……、全員が……」 「はいっ。村全員の子供達です」 「……」 「シュッ――ッ」 「うわわわっ! なんだぁ!!」  門番から奪い去った弓矢を手に、ルシファの攻撃が止めどなく続く。 「シュッ――ッ」 「シュッ――ッ」 「シュッ――ッ」 「うわわわっ! こんなんじゃ、先に話は進めないぞっ。止むを得ない、今回は一時森へ避難じゃっ。クソガキ共を取り込んだパンティ強奪計画も失敗、暇人っ逃げるぞっ!」  森の奥深くへと身を潜めた俺――、 幸か不幸か、この夜再び受けた落雷により骸骨の骨はボロボロに崩壊しジルトの魔術ではない眩しい光に包まれる事となる。  そう――、 ジルトが述べていた異世界での転生。最終形体が幾つもの落雷衝撃波動を受けた事により覚醒されてゆく。  俺の最終形体とは――、 一体どんな力を手に……。 「ゴォオオオオオオオオ」  眩く輝きを放つ無の世界、微かな意識が残る中自らの身体は崩壊し心だけが取り残される感覚。 『新しい身体……、 この俺がこんなにもイケメンに……、 な、なっ何なんだ! ジルトを超える魔力が全身を支配してゆく――』  遂にその正体が明らかに――。 ピロンッ!  ― レベル3 最終形体クリア ― レベル4に達しました。 変態スキル  999999999 戦闘スキル  999999999  防御スキル  999999999   魔法スキル  999999999  召喚スキル  999999999 ピロンッ! ピロンッ!  「そこの暇人、回を増すごとにお主もレベルアップしておるぞ! 」 今回もアイテムが届いております。お納めください。 暇人読者入手アイテム 「ルシファの使用済みパンティ  一点」 「大魚の干物  十六枚」 「新しい技① 童貞・処女卒業 」 「新しい技② ロリコミュニケーション力」   この物語は、レベルが増すごとに変態行為も増加されることが予測されます。これ以上変態になれないと悟った方は完読せず、引き続き途中離脱する事をお勧めします。 ※但し――、 ここまで辿り着いたあなたは既に変態の域を超えております。レベル4以降の覚醒について当方は一切の責任を負いません。
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