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レベル4 ― 覚醒 ―
長く深い眠りについていた感覚を受けながら俺は目を覚ました。
「ここは何処だ……」
「俺は一体……」
記憶の糸を手繰り寄せる中……、
「ハッ! 骸骨!? 落雷っ!?
……、
パンティ!?」
周囲を見回しまず確認したのは自らの変異した肉体ではなく、消えたルシファのパンティだった。
「……、ない」
「……」
「……」
『おいっ……、そこの暇人っ。いるんだろ?
さてはお主、俺が記憶と肉体を無くし生死を彷徨っている間に……、
……、
あまり言いたくないが……、
盗んだな?
ルシファのパンティを――』
呆れて冷たい視線で見つめる変態読者は皆、言葉を失う。
「よし、分かった。多くの前で問いただした俺が悪かった。流石に罪を償いにくいであろう。止む負えない、このレベル4を読み終えるまでに俺様宛てに郵送し返却すれば許してやろうっ。住所は大阪府……。あっ、クール便指定は必衰じゃ」
久々の更新を楽しみにしていたであろう暇人ども。この章を終える頃、貴様は覚醒した私を神のように崇めるであろう。
「ハッ! 誰か来る。様子を伺うべく寝たフリじゃっ。お主ら変態読者共も、股間を握り息を潜めておけっ、隠れ身の術じゃ」
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