残念御曹司の最初で最後の恋物語

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カスミソウといえば脇役ともいわれるが、それでも、今後、僕の人生に彼女以上の主役が現れることはないだろう―― なぁ、結。 君は、出会った日のことを覚えているだろうか? 近況報告を終えた僕は、ゆっくりと顔を上げた。 「パパ! 行くよー!」 「⋯⋯おぉい!結花ぁ!置いていくなぁ!」 寂しくないと言えば嘘になる。 しかし、僕は、君が残してくれた大切な家族と共に、これからも生きていく。 君と共に。 end――
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