122人が本棚に入れています
本棚に追加
藤崎さんが立ち上がり、田所さんに手を差し出す。
「また、もしもの時は是非、よろしくお願いします。」
田所さんは、少し戸惑った様子で私の方を見る。私がうんうん、と頷くと、首を傾げてくる。
もうっ！と思って、私は田所さんの右腕をムンズと掴み、藤崎さんの手のそばに持っていく。
藤崎さんが「おっ。」と言って田所さんの手をキャッチして握手する。
「こちらこそよろしくお願いします。」
田所さんの腕を上下に振りながら、私が言うと、藤崎さんが笑いながら頷く。
最初のコメントを投稿しよう！