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私は顔を上げてコクコクと頷く。 「年齢、聞いた?」 「いえ。」 「34。」 「ひえ~っ!」 美少年に見えたのに!湊さんより年上! 「少し怖くなってきました。」 「多分、異世界の人だよ。」 「そう思った方がしっくりきますね。」 クスクス笑って、元気が戻ってくる。湊さんにも報告しようと、受話器を取り短縮ダイヤルを押す。 「中野さん?」 「うわっ!」 ワンコール鳴り終わらないうちに応答されて、驚いてしまう。
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