1人が本棚に入れています
本棚に追加
彼は私と同じくらいの年だが、私よりも博識で少々おしゃべりだった。
世間の私の評判、私と同じくらいの人は何をしているのか、とか
そして彼は決まって、
「僕たちを救ってほしい。」
と言って何度も私に訪ね、旅に着いてきた。
私は、そんな話に興味なかった。
それから毎日のように私に話しかけては、『助けて欲しい』と言ってきた。
ここで私は一生分の会話をしたと思う。
私はあまりにしつこかったので、彼のたのみごとにのかっることにした。
いや、多分一人になりたかったから、追っ払いたかったのだと思う。
話に乗っかった私を包むように光に包まれて、そして気がつくと私は、知らない場所にいた。
最初のコメントを投稿しよう!