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あたしは巫女の霊夢。香霖堂は幻想郷と外の世界をつなぐお店です。
香霖堂店主の森近と会話。
「こんな本もある」
「ひらがなばかりね」
「明治時代に製本された本だな」
「そう。天狗たちが最近外の世界に興味をもってるわね」
天狗は印刷技術でグリム童話の複製品を作り、書店に並べるのだとか。
雨が降っていました。しかしあたしが気がついたときは既に雨は止み、白亜の光が灰色をした雲から差し込みます。
季節は秋の季節。
香霖堂の近くで村の田んぼが実り色づいています。夕焼け雲を眺めながら、あたしは童話を香霖堂で買うのでした。
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