無限マンダラ。

3/11
前へ
/11ページ
次へ
あたしは巫女の霊夢。香霖堂は幻想郷と外の世界をつなぐお店です。 香霖堂店主の森近と会話。 「こんな本もある」 「ひらがなばかりね」 「明治時代に製本された本だな」 「そう。天狗たちが最近外の世界に興味をもってるわね」 天狗は印刷技術でグリム童話の複製品を作り、書店に並べるのだとか。 雨が降っていました。しかしあたしが気がついたときは既に雨は止み、白亜の光が灰色をした雲から差し込みます。 季節は秋の季節。 香霖堂の近くで村の田んぼが実り色づいています。夕焼け雲を眺めながら、あたしは童話を香霖堂で買うのでした。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加