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天見る岩宿。
あたしは霊夢。
巫女にして博霊神社の管理人。
ある日、紅葉がちらほらと境内に降り積む。
そんな秋の日に。
魔理沙が遊びに来ている。
「なあ、湯治に出も行かないか?」
「悪くないわね」
最低限の荷物をまとめると、あたしは村の温泉宿にむかう。
「ねえ、空想の世界って素敵だと思わない」
「そうだなあ。ごっこ遊びとか」
「生きていくのは借りぐらしよ。
自分の正しさに固執してはならないし、他人の正しさにも固執してはならない。
月日は百代の過客。松尾芭蕉の俳諧は確かに真理よ」
「それと、やはり民俗文化に触れているかが大きいんじゃないかな」
魔理沙が質問をしました。あたしは温泉宿に徒歩で向かいます。
日々の疲れを癒すのです。
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