三点リーダと感嘆符

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三点リーダと感嘆符

 僕がここでこんなことを書くのはおこがましいのだけれど、ルールとして知っている限りのことは書いておこうと思います。 ※段落の最初の一文字は一段下げる。 ■ふいに頭上を(おお)った陰に、片桐結衣(かたぎり ゆい)は顔を上げた。歪んで揺れる先に見えたのは、黒いマント姿の男だった。目深にかぶったフードで顔は見えない。 ■下げるのはこの部分ですね。例文が僕の小説ですみません。 ※感嘆符「!」と疑問符「?」の後は一文字空ける。 ×「おまえ何を言ってるんだ!俺はそんな指示などした覚えはないぞ!」 〇「おまえ何を言ってるんだ! 俺はそんな指示などした覚えはないぞ!」  上の例文通り、鍵カッコの後ろは空ける必要はありません。 ×「え? 」 〇「え?」 ※鍵括弧(かぎかっこ)→「」会話文の最後には句点「。」を打たない。 ×「そうだとは思ったけどね。」 〇「そうだとは思ったけどね」  これは間違いとは言い難い。事実教科書や公文書では使われているし、ちょっと名前が出てきませんが昔の文豪も使っているからです。しかし現代の小説では使いません。どうしても使いたい、なにが何でも使いたい! という人は、 「そうだとは思ったけどね」。でしょうけど、これも不要ですね。 ※三点リーダ「…」やダッシュ「─」は必ず二つセットで使う。 ×「そんなバカな…」 〇「そんなバカな……」 ×「それは知らなかった─」 〇「それは知らなかった──」  二点リーダ「・・」も存在しますが使われません。 「・・・」は論外でしょうか。  これから小説を書こうとするひと向けですので、熟練の方は読み飛ばしてください。でも、公募に挑戦したい、物書きで生計を立てたいという初心者の方は、最低でもここは押さえてください。  To be continued
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