子煩悩の功罪

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僕は、誰とも違う独創的な作品を書きたかった あらゆる文学賞に応募した 短編から長編小説、そして詩 だが、賞というものはいったい誰が選ぶんだ? そう、評論家や二番煎じの二流作者が選ぶのだ 彼らに本当の才能など、あろうはずがない だから自らを守ろうとする 決して時代を変えるような天才を選ぶことはない 天才が時代を変えてしまったら、 彼らは時代遅れになってしまうからだ 僕の小説や詩が選ばれることはなかった つまり、ただの負け惜しみだ
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