突然の告白

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……それにしてもなんで俺? 自分で言うくらい顔は整ってる自覚はあるけど、性格がいい訳でもない。成績はいい方だが運動は得意じゃないし、 何よりも瀬川と絡んだ覚え全然ないんだけど。 確かにクラスが決まった初期は、W王子だなんて言われて女子から無理やりツーショ撮らされたり写真お願いされたり、まぁまぁくっつけられる事は多かった。一緒に居れば目の保養だなんて言われて。 でも性格的に、俺はあまり目立ちたくなく、瀬川は一軍だったから段々自然と繋がりもなくなったし……。 「いや、やっぱ無理でしょ」 俺が呟くも瀬川は落ち込んだ顔もせず、そこをなんとか!と頼み込んでくる。 そこをなんとかってなんだよ…。 「じゃあ今すぐ付き合うか決めなくてもいいから普通に遊び行ったりつるんだりしたいんだけどそれもダメ?その上で考えて欲しいんだよね」 普通にいやだ 陽キャと絡みたくないし、何より自分を好きだと言っている男と遊びに行ったりする理由ないし、気を持たせるだけなんて残酷じゃないか。 「…やだ」 「ええー!雨宮お願い!」 俺の前で手を必死に合わせる瀬川をどう撃退しようかと考えあぐねていると──…。 「いーじゃんそんくらい、何も付き合えってんじゃねーし。つるんでやれよ雨宮」
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