7/8
前へ
/56ページ
次へ
「私はね…タルパよ。 貴方が造り出した」 「いや それは有り得ない 僕が 造り始めたのは 昨日だよ? 君はもう 自身の意志を持ち 会話までしているじゃないか」 「そうは言っても… 私は 現に こうして ここにいる。」 「だから それは………」 有り得る 有り得ない そんな問答を どれくらい交わしただろうか 「私は ここに居る。 だから 名前をつけて」 そんな 彼女の一言で 僕は 諦めたんだ。 正確には 彼女が タルパ だと 認めた訳じゃない。 でも 今 目の前にいるのは 確かに 彼女 なのだから。
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加