兎と亀

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「さぁ 無月 連れて来たけど?」 尋ねるが 返事は無かった 僕は 真横にいる 無月の方を見ると 彼女は爛々と目を輝かせ 坂の方を見ている そして 「ねぇ 登ってみて あなた1人で」 「別にいいよ いつも通ってるし だけど こんな事して意味あるの?」 「あるわ!」 彼女は食い気味で そう答える。
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