兎と亀

11/17
前へ
/56ページ
次へ
その ろくろ首 のように 首から上だけが異様に長く また 全身を激しく動かしながら 下ってくるでもなく そこに居たのだ。 顔はポッカリ穴が空いたように 真っ暗だった。 震えながらも ゆっくり後退ると その異型は 僕が1歩後退ると 2歩下ってくる。 (どうしたらいいんだ!? このままでは いずれ追い付かれる)
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加