1人が本棚に入れています
本棚に追加
「お疲れー!間に合ってよかった」
「あ、またファンレター届いたんだ!この時期になると、多く届くよね」
伊織と想真がファンレターを眺めていると、メンバーの岩崎ほたると森心愛が別の仕事を終えて部屋に入ってきた。
「二人ともお疲れ」
「お疲れ。…コンサート前後は、みんな応援や感想を書いてくれるよな」
伊織は『また賑やかになったな』と考えながら、さっきまで読んでいた手紙に視線を戻す。すると、心愛がうしろから覗き込んできた。
「伊織。いま読んでるのって、いつも差出人が書かれてないやつか?」
「あぁ。でも、応援してくれてるからいいかなって。ほかにも、差出人が書かれていない手紙はきてるし…」
「そっか」
嬉しそうに微笑む伊織に、心愛は『一番ファンレターを楽しみにしてるのはこいつだな』と思っていた。
最初のコメントを投稿しよう!