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ドドドドドドドドド
私は騎馬隊に囲まれた。
私は歩を止めた。
否、止めざるをえなかった。
騎馬隊の男たちは
馬で私の周りをぐるぐる回るからだ。
どの顔もにやにやと下卑た顔をしている。
私はまっすぐ前を向いて男たちを無視した。
すると業を煮やしたのか
一頭の黒毛の馬が
輪から出てきて
私の目の前で止まった。
「御用はなんでしょうか」
私がそう尋ねると
馬上のその男は
「こんな砂漠で女が一人で歩くなんて
死にたがりかい?
どうせ死にたいなら俺達が
かわいがってやんよ」
ギャハハハ、周囲の男たちから笑い声があがりr
舌なめずりをするように娘をギラギラと見ていた。
娘は溜息をついた。
その時、ヒュンっと矢が飛んできた。
それと共に、娘の後ろの馬に乗っていた男が
馬から落ちてうめいている。
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