学校という箱庭で君と青春を叫ぶ

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 ねぇ、覚えてる? あの頃のあたしにとっては学校がすべてで。そこで挫折すればもう何も出来ないって本気で思ってた。そんなあたしを、救ってくれたのは――君だったよね。 「あはは、真穂、面白い-」 「えへへー! いえーい!」  当時のあたしの周りには、賑やかな女の子が沢山いて。  いつだって笑顔で、教室の中にあるずっと不登校のこの席を、全く関係のない人の座っている場所としてみていたよね。あたしはいつだって流行の薄い前髪に伸ばした髪をシニヨンにして、クラスの真ん中らへんで過ごしていた。
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