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「やぁ、優希。思ったより早かったな」
要人がベッドに横になっている!
これには少し驚いた。
ただ、やけにニヨニヨして自分の隣をぽんぽんと叩いてみせる要人に、優希は軽く笑った。
子どもの頃は、寮の消灯時刻を過ぎても二人でこっそりベッドの中でゲームをして遊んだりしたっけ。
そんな風に考えながら、無防備に要人の隣に滑り込んだ。
すると。
「優希……」
要人が速攻押し倒してきた!
「えっ、えええ!? ちょっと待て!」
優希は要人と自分の体との間に両腕を畳んで挟ませ、のしかかってくる体をどけようとしたが、容赦なく抑え込まれる。
もがき、暴れる優希に、要人は少しだけ力を緩めた。
「ん? あれ? 初めてじゃないよね?」
優希はもう、必死になって要人に訴えた。
「なくたって、この場合何の役にも立たないと思うんだけど!」
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