第1話

2/6
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/46ページ
なにあれ、めっちゃ可愛いじゃん。なんでこんなところに? あんな子がわざわざ地下アイドルのチケット買うとも思えないし、迷い込んだのか? 小学生が地下アイドルやるとも思えないし。 まあなにはともわれ帰ってもらうのが吉でしょ。 幸い今オタク達はまなに夢中だし……。 こいつらに見つからないうちに帰りなかわい子ちゃん。 っとその子にウィンクしてみせる。全力の。 でも。 「……!!」 全く通じてないね。 むしろなんかこっちすごい見てない?! しかも、純粋なキラキラした目で。 絶対この場に似合わないから、早く帰って! お母さんに怒られるよ!! っと、その子が来てからずっとそんなこと考えてたけど結局あの子は最後まで帰らなかった。まじか。 「まなみんさん!! ライブ中、ウィンクありがとうございます!! 私、五反野 綾芽(ごたんの あやめ)といいます! あなたのファンになりました!!」 まじか。 今はライブ後のチェキ会 兼 握手会。 これはグッズとか買わないと参加できないはずなんですけどまさか買ったの?! こんな小学生が?! 最近の小学生、怖っ。
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!