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「はい!! ありがとうございます!!」
普通に小学生をこんな夜の秋葉原のど真ん中に置いてけないってだけなんだけど。しかもこんな可愛い子。
「て、いうか綾芽ちゃん。どこに住んでるの?」
「五反田駅前のマンションです!」
「は?」
は? 五反田駅?! ここ秋葉原よ?!
いくら山手線で1本だからって、アキバまで塾通ってんの?! 小学生すげー。
ひとまず秋葉原駅まで歩くことに。
「塾は家の近くにあるのですが、今日は本を買いたくて秋葉原まで」
「本? 参考書なら五反田にもあるでしょ?」
「いえ、参考書ではなく……」
そっと、紙袋から出された本の表紙には……男同士が濃密に絡み合う絵。
「えへへ……私腐女子なんです」
小学生怖っ!!
☆*°
ひとまず五反田駅の、彼女の住むというマンション……つーかタワマンの前まで来た。
中学受験するような家の子だもんな、そら金持ちよな。それで腐女子で加えて地下アイドルなんかにハマって。
親に怒られないか心配なんだけどこの子。
「じゃあね、中学受験頑張りなよ。夜遊びもほどほどにね」
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