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突然の親友の乱入にびっくりした美鈴は鷹崎の顔をみた。
「サプライズです。」
そう言って笑うと美鈴は嬉しくて自然に笑顔にそのまま鷹崎を見つめるその笑顔が可愛くて彼は額を彼女の額につけて微笑んだ。
その様子をアランは逃さずカメラで押さえて満足げに撮影は終わった。
「明~久しぶり会いたかった。」
美鈴は衣装のまま明に駆け寄ると彼女手を取って振り返り彼を見た。
「何故?知り合いですか~えっ?」
「王と鷹崎さんが仲良しなんや。モデルは海叶さんが手配してくれたで。」
全員有名雑誌で活躍しているモデルで花のオーダー通りの人選だった。
「海叶さんが来てるの?」
驚いた顔をする美鈴に明は今は病院に奥さん迎えに行ってると答えた。
「奥さん?」
「キャサリンって言う女医さんなんや、病院で講演があるとかで今迎えに行ってるねん。」
何故明と海叶がその伴侶までどんな関係だろうかと思っていたら、後で説明するからと親友に言われ美鈴はどうでもよくなった。
明と会えてしかも海叶まで会えるかもしれない事が純粋に嬉しいと思っていた。
美鈴は少し着替えておいでと鷹崎に言われて衣装ままだったことを思い出し控室に着替えに行くことにした。
「田崎君は花の指示に従って着替えてきてください、貴方の社長には話は通ってますし例の件は処理しましたから。」
鷹崎がそういうと安心した顔をして「ありがとう。」と言って田崎は既にプロとして顔を引き締めスタッフに頭を下げて着替えに入った。
「何なのよ私を無視しないでよ!!」
ヒステリックに騒ぐ美月に明は一言言った。
「はよ帰り、あんたスマホみたらいいわ。」
美月はスマホを確認すると両親や祖父からの着信が数十件も来ているようだった。
「早く出たほうがいいですよ。」
そう言った鷹崎は皮肉にも初めて美月に微笑んだ。
しかし、彼の目は笑っていない美鈴を見るような愛に満ちたものではない。
「なんなのよ!」と美月は叫びたかったがいまだに着信音がなるスマホを苛立ちそのままにタップし電話にでた。
相手が誰かも見ずに・・。
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