スター777感謝 番外編

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スター777感謝 番外編

今日は休日で相川はマンションでゴロゴロしてます。 千秋さんは文句も言わずに溜まった家事を片付けホッとした顔をしたのは束の間。 「もう!なんで部屋を片付けないのよ。少しほんの二日ほどいないだけでこんなになるのよ!」 自分の部屋もある千秋さんは二日ほど留守にしていただけであちらこちらに散らかる靴下や服を片付け仕分け。 相川はパット正座して心からの謝罪をしてみる。 「ごめ~ん!もうしません!た・ぶ・ん。あれ?何を持ってるの?」 千秋が手にしているのはアルバム。 「片付けてたらあったから見ようと思って。」 千秋はソファーに座ってアルバムをひろげる。 これ何時のだろう? 「ああ、それ高校時代かな?」 少し顔色が悪いが海叶と眼鏡をかけて無表情なのは鷹崎で茶色の髪にピアスをしてるのが相川らしい。 「ちょっと~鷹崎専務って変わらないのね。」 「鷹崎?今より無表情でしょ?」 確かに冷たい感じはする・・でも? 何かを抱いている‥千秋は目を凝らしてみると。 「ああ~それ黒ちゃんね。」 「まだ子猫だよねどうしたの?」 写真の何枚かに鷹崎と黒猫が映っている。 「それね海叶が雨の日に足元で死にかけてたこの子を連れてきたわけよ。」 ああ~彼ならある!でも抱いてるのは鷹崎さん? そんなことを考えているとフフっと思い出し笑いをしている相川。 「ちょっと誰かタオルもってない?」 教室に入ってきた海叶はタオルといいながら自分のパーカーに何かを包んでいた。 「なに?タオルあるよ。」 タオルを持っていたから海叶に手渡した。 「おお!サンキュー。」 パーカーの中には黒い物体よく見ると青い目をした子猫が雨に濡れたのか震えていたんだ。 「大丈夫かな~。」 「ああかなり震えてるな。」 タオルで拭いても寒いのか乾いてはいるが震えている子猫。 何をしていいかも解らずだったんだ。 そこに学級委員の鷹崎が入ってきて 「教室は駄目ですよ。」 なんて言うからさ冷たい奴だな~って俺達は思ったんだよ。 震えてる子猫はニャーとか細い声で鳴いて鷹崎の方へ動こうとしたんだ。 馬鹿!そのまま放り出されるぞなんて思っていた奴は多かったと思うんだ。 アイツは子猫を抱き上げるとスッと自分の懐に入れたんだビックリだよ。 そして、そのまま付いて来て下さいと言って生徒会室へ向かったんだよ。 「生徒会室?」 「ああ、鷹崎は生徒会の副会長だったからね。会長は海叶だけど。」 「逆じゃないんだ~。」 千秋は意外だったから聞いたら。 「会長は、ほぼ全校生徒の前に出るだけで雑務が多いのが副会長なんだうちの高校。だからね、病院の検査とかが海叶はたまにあるから鷹崎が副会長だったわけ。俺は・・生徒会じゃないのによく使われていたけど。」 生徒会室に猫を連れていって、箱に毛布を敷き詰めて湯たんぽの要領でペットボトルにお湯を入れて箱の中を温めて・・ 「猫用のミルクや砂とか必要な物を俺は鷹崎に言われて買い出しに行ったんだよ。」 あ~そのころから使われていたのね。 社長なのに専務の方があきらかに立場は上なのはおそらくライトコーポレーション社員一同解っていることで・・ 「それでそのまま生徒会室にこの子猫はいたの?」 写真の何枚かに子猫が映っていて少し大きくなった子猫も写真にあった。 「ああ、黒ちゃんって俺が名前つけて少しいたんだよ。」 海叶のマンションはペット不可だったし、俺はその頃からパソコンだらけの部屋だったし親も不在が多いからダメだったし・・ 鷹崎が連れて帰って連れてくるみたいな生活だったんだ。
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