魔女がやってきた

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美鈴大丈夫だ! 遠くに聞こえる声は昔聞いたことがある。 真っ暗で怖い。 苦しくて、寒いよ。 微かにシトラスの香がする以前にも同じようなことがあったような。 大きな手で背中をさすりながら優しい声がする。 苦しかった呼吸が少しずつ呼吸できるようになる。 「迎えにいくから、5年後必ず行くから。」 昔助けてくれた人の声。 低くて落ち着いた声。 知ってるこの声。 呼吸は楽になり、少し目を開けると顔は目が霞んで見えないけど。 男の人なのに嫌じゃない。 誰だろう? そんなことを想いながら美鈴はまた深い眠りについた。
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