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「ああ!もうじれったい。」
千秋は黒いワンピースにヒールでサングラスのいでたちで加奈子達は少し引いてしまったが彼女は変装と言い張った。
「声が大きいよ。」
相川は小さな声で注意した。
相川用にも変装だと服を千秋は用意してあったみたいだが断固拒否されたと彼女はぼやいていた。
加奈子や大輔はほぼ普段着でなかば本気でデートという感じになっていた。
「四人で一緒に行動は見つかる可能性が高いと思うんですよ。」
だから二手に別れましょうと加奈子は提案した。
加奈子の提案に同意を示した千秋と相川はコースを変えて行動することにした。
「千秋さんや~仲良く二人でやってるみたいだから放置でいいんじゃないの?」
何を言ってるんですか、監視して観察して今後の方針を立てるとか・・
「千秋さん彼らも大人よ?」
いや暴走するかと心配していた自分は棚上げして千秋の行動を止めようとした。
「いいえ。彼らは恋愛においては子供です。」
そう言い切って千秋は二人の後を追いかけた。
「千秋さん目立ってるよ。」
そうですか?と言いながら後を追いかける。
「でもあの二人目立ちますよね。」千秋はうっとりしているぞの前方で二人は仲良く何かを会話しながら水槽を指さして笑っている。
「五年越しか~いや10年か?」
二人がこのまま仲良く付き合うなら過去の話やそんなものは水に流せばいい誰も反対しない。
「俺達もデート?するか・・。」
相川は千秋の手を繋ぐ。
突然のことに千秋は驚いた顔をしたが少し顔を赤くして何も言わず手を振りほどかなかった。
そういえばデートらしいデートには連れてきたことがないと思う、いつも仕事絡みが多いしつきあい始めに映画にいったくらいかと思うと申し訳なった。
「あのさ千秋。鷹崎が上手くいったら旅行でもいく?」
「はい。」
「はいって・・プロポーズじゃないんだよ。旅行だよプロポーズは今度だよ。」
相川という男はこういう所が憎めない。待ってろと軽く言うでもその言葉に嘘がないことを千秋は知っていた。
「おばあさんになる前にお願いします。」
そう言い返すと言うね~と笑いながら二人の後を追った。
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