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部屋は広くて整理されていた。
応接セットもオシャレなデザイン。
立ち上がった専務と思わしき男性は彼氏の大輔より背が高い。
「佐伯加奈子さんですね、鷹崎隼人です。」
聞き覚えがあると思った声。
「管理人さん?」
「ああ、五年ぶりかな。」
「名前、カイトじゃ無かったのですね。」
「ああ。カイトは友人の名前だよ。」
寂しそうに彼は言った。
「でも、あの時の管理人は俺だったよ。」
加奈子は訳ありなのを察した。
「姉は貴方待っているのか?カイトさんを待っているのか?」
「話したら協力してくれるか?」
話を聞かないと判断つかない、そう思って加奈子は頷いた。
「話して下さい。」
彼は応接セットに座るように促すとゆっくり話しはじめた。
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